試合開始を遅らせらることはできなかったのか!?という件について

載せようかどうか悩んだのですが、やっぱり載せます。FC東京などは、早々に試合開始を遅らせる判断をしていましたし、できなかったとは決して思いません。以下は、クラブに対して送った抗議です。済んでしまったことは仕方ないですが、今回の経験を糧にして対応を検討して欲しいと思います。
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今回の試合運営は、明らかに試合開始を遅らせるべきだったと思います。
その判断をしなかったクラブに、抗議します。
問題点は2点あります。
1.深刻な交通マヒを認識していたのか?
そもそも、クラブは、今回の地震交通機関が深刻なマヒ状態にあったことを認識していたのでしょうか?埼玉高速鉄道が早めに復旧したから大丈夫、なんていう安易な考えであったのではないでしょうか?クラブは、埼スタでの試合時は、公共交通機関での来場を呼びかけています。しかし、今回の状況は、
埼玉高速鉄道に乗り入れる南北線が不通
−バスの発着する東浦和、浦和共にJR線は不通
という状況でした。確かに、だれも予想しなかったほど長い時間、列車が動きませんでした。しかし、少なくとも、駅間距離が長い武蔵野線の復旧には時間がかかることぐらい、考えれば予想はつくはずです。ましてや、千葉県北西部が一番揺れたとあれば、その上を通る武蔵野線へのダメージは容易に予想できたはずです。
さらに、継続的に交通機関に関する情報を入手していたかについても疑問です。各駅から来るバスはガラガラだったと聞きます。それを見るだけでも、事態の深刻さに気づけたはずですし、地震後1時間経ってもJRや東京メトロが全線に渡って動かないという時点で、交通が深刻なマヒ状態にあったことは認識できたはずです。多くの観客を動員する試合を運営するわけですから、観客がどのようにしてスタジアムまで来るか、常に思いを巡らせるべきです。

2.「試合開始を遅らせる」事を検討したのか?
状況の把握についてもさることながら、そもそも、試合開始を遅らせる、という選択肢を検討したのでしょうか?テレビやネット中継を理由に、安易に「試合開始を遅らせる」という選択肢を捨てなかったでしょうか?もし、「テレビ中継>観客」という価値観のもとに判断したとあれば、これは、大きな問題です。確かに、テレビ中継の時間を変更させることは、大変です。しかし、その可能性について少しでも努力をしたのでしょうか?試合会場に向かおうと努力している観客を思い浮かべたでしょうか?東京の乗換駅や浦和駅では、試合終了間際でもいいからスタジアムに行きたい、という多くのサポーターに会いました。そういったサポーターがいることを、想像していたでしょうか?
クラブは今年、平均入場者数12000人を目標として掲げています。一人でも多くのサポーターに会場に来て欲しいと考えているのであれば、会場に来ようとしている観客を大切にするべきではないでしょうか。
済んでしまったことは仕方ありませんので、また同じような状況が発生したときに同じ事を繰り返さないよう、マニュアルの作成など、危機管理体制と柔軟な対応体制の整備を求めます。
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